優柔不断と買い物の切なさ

男の思惑(自分)

 切なくてうずくまる程ではないが、なかなか買い物でこれだと決める事が出来ない自分。

 つい最近まで決められていなかった、ボディバッグがそれである。

 昨日、改めて通いなれたバッグ売り場へと向かい、いそいそと品定めを行っていたが前回と商品構成は殆ど変わっていない。

 そう思ったら、今日も決められないのではとの予感がひびきわたるちょっと手前で、バーゲンのカゴ積みが目に入る。

 どれどれと眺めると一角にボディーバッグが何種類か、並べられているのが分かった。値段を見るとバーゲン品らしく赤背景の白字で1,000円を切っているのが強調されている(消費税別)。

 近寄って物を手に取り見てみると意外にイイ。値段の割にはと条件が付くが、配色は余り好みではないが、我慢できる範囲だ。中を開けてみると仕切りもある程度付いているし形は別としてこれも良い。

 今まで悩んでいたのは、気に入りの範囲である物が4~5000円と買って失敗だったとの恐れが大きかったことが一つの要因としてあげられる。

 このプライスの大幅ダウンが、1000円ならいいんでねーのと、自転車で出かける時だけだし、この値段にしては十分なポテンシャルを持っていそうだしと、ついに買ってみるという微妙な決心を生み、レジへ向かった。

 「この商品は返品できませんがよろしいですか」とレジにお姉さんに再確認されたが、ためらわずに「はい」と言い、握りしめた1000円札と100円玉を渡し、決着はついた。

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[su_column size=”2/3″ center=”no” class=””] 世の中の人に安物買いの銭失いといわれても良い、そんな気持ちはなかったが自分との闘いは突然の結末を迎えたのだ。

 自転車に乗る時に、かばんがふらふらすると危険だ。自分が転倒するだけならまだいいが、他人を巻き込んでしまっては申し訳ないでは済まない。
 そう思って検討していたのだが、なかなか気に入るものがなく今日に迄なってしまっていた。

 実に長い闘いであった。
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 ネット通販でも探していて、ある程度まで絞っていたのだが1000円であれば通販にも負けていない値段だ。

 通販で購入していれば、もっと早く自転車搭乗時のリスクを減らせていたはずだが、ボディバッグの件で紹介した応急対応で乗り切っていたので問題ないとしていた。
 が、自転車の対人保険などには加入していないのでもっと急ぐべきだったのかもしれない。

 必要な物は早くゲットせよ、これを妨げていた優柔不断というものは危険な一面を持ち合わせているのではないか、等とまた振り返るのであった。
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